今日は、子供どうしのコミュニケーションの大切さについてです。
実は、私は子供向けの理科実験教室で講師をしています。教室に来る子は小学生が多いんですが、自分の子どもに将来どんな風になって欲しいか、その小学生の子達を見ながら考えることがあります。
実験教室の子供たちは、最初はみんな初めて会う子供どうしでグループになって実験をするんですが、他の子とうまくコミュニケーションを取れる子とそうでない子がいるんですね。それはもう、はっきりと違いが分かります。
うまくコミュニケーションを取れる子は、他人の気持ちをくみ取るのが上手で、譲り合いができたりします。逆に苦手な子は、自己主張ばかりが前に出て、一緒に実験するのが苦手なんです。
こういう違いがどうして生まれてくるのか、育児書を参考にしながら書いてみたいと思います。
1歳半~3歳の幼児は自己主張が強い
1歳半~3歳ぐらいまでの時期は、「自分はこうしたい!」という気持ちがとても強いんですね。まだ感情のコントロールもできないし、ましてや人の気持ちをくみ取るなんてできません。
3歳を過ぎると、少しずつ「人の気持ちを考えて行動する」ことを学べるらしいですが、小学生になっても自己主張ばかりな子は、幼児期の脳のまま大きくなってしまったということらしいです。
子供どうしのコミュニケーションが大事
では、どうすれば自然に脳の発達を促すことができるんでしょうか。
私は、0~3才の可能性を引き出す7つのこと と言う本で、できるだけ小さいうちから子供どうしの環境があったほうがいいという記事を読みました。
子供の発達心理学の専門家である菅原ますみ先生(お茶の水大学教授)によると、子供どうしの関わり合いによって、大人と過ごしているだけでは学べない大事なことを学んでいくのだそうです。
「友達と遊ぶと楽しい」→「どうやったら友達になれるのか自分で考える」→「他の子との関わり方を学んでいく」
そのためには、親が積極的に児童館や親子広場といった場所に連れて行って、見守るのが重要だそうです。
子どもの成長を見守る
うちの子は、親子2人だけで遊ぶよりも、お友達と一緒に児童館で遊ぶ方が楽しいみたいです。2~3時間くらいは親から離れて遊んでくれます。
でも、やっぱり「おもちゃの取り合い」でよくもめてしまいます。本やテレビの中では、「貸して」と言えば快く貸してもらえているのに、現実はそう上手くはいかず、貸してくれないことも多いですよね。
そんな時に、怒ったり我慢したりしながら、少しずつ心が成長してるんだなとよく感じます。知らない子ともめると、私はけっこう残念な気持ちになってしまうんですが、それによって子どもが社会性を身につけていけると思って、少し離れたところから見守っていこうと思います。